西願建物は

空間と仕組みのデザインを通して社会を造ることをテーマに活動している設計事務所です

 

私達は

人間に身体（ハード）と精神（ソフト）があるように

社会にもハードとしての空間とソフトとしての制度があるととらえています

そう考えると現代の社会はいささか頭でっかちになり

ソフトとしての制度が幅を利かせすぎているようにも感じています

 

だからこそ私達は

建物を中心とした空間の側からものごとの仕組みも含めてデザインすることで

空間と制度の橋渡し役として

人間の居場所に相応しい温かな社会を造ることに挑戦していきたい

そのように考えています

それはつまり

情報やお金といった実体のないものに振り回されすぎず

血の通った身体としての空間をデザインすることであり

そうした挑戦の中から

身体のスケール感を逸脱した現代の社会を

もう一度自分たちの身の丈にあった身近な存在へと取り戻す道が開けると考えています

 

また私達は

何を造るかということと同じくらい

誰と造るかということを大切にしたいと考えています

お施主さんや職人の皆さん、地域の人々、関係する様々な人々と

共に造るという体験を通して

空間に対する愛着を育んでいければ

その延長に人の居場所となりうる社会を造ることができるのではないでしょうか

 

“Building A Society”という言葉には、こうした私達の想いがこめられています

 

自分たちの居場所は　自分たちで造る

人の居場所としての“建物”が集まって　私たちの社会ができていく

 

私たちが当事者として生きうる社会は

そんなモノとしての温かみがあふれた場所であって欲しいと願っています